2015年8月23日日曜日

インドネシアのアクセサリー1

ある日
アクセサリーや
備品が揃うという
センターを訪れた。


そこで
わたしは
意外な光景を目にしたのだ。


ショーウィンドーに
群がる男性人。


人で
ごったがえした
センター内を見渡すと
女性客もいるが
男性のほうが
明らかに多い。


彼らの
お目当てはなんだ?
と陳列をみると
ジャラジャラと
積まれた
石がみえた。


親指のつめくらいの大きさの
丸く削られた石や
まだ原石のものもある。
透明、不透明
両方あり
色もさまざまだ。


それにしても
すごい数。


拡大鏡やライトを
使って、
みんな熱心に石を観察している。


どういうこと??


実は
女性への
プレゼントではない。


彼ら自身の
おしゃれのためなのである。


彼らが買い求めているのは
石のついた指輪
その名も
バトゥ・チンチン!


日本人には
なじみがないが
インドネシアの男性には
大人気


つければ
モテる(?)といわれる
アイテムなのである。


同時期に来ていた
日本語パートナーズが
いつの間にか
この石にはまっていた。
指には
バトゥ・チンチンがはまっていた。


語りだすと熱い。


彼がいうには


・値段はピンキリ。
道端でよくわからないおじさんが
売ってる石でも
数万円したりする。

・よりたくさんの色が入っている
ほど良い石。

・石が大きければ
大きいほど良いバトゥ・チンチン

・彼がつけている指輪は
先生からのプレゼントで
1万円はすると思う。とのこと
なぜそんなことわかるの?ときくと
いろんな石を見てると
わかるんだよね。
とのこと。

...いつの間に
そんな石をみる目を磨いたんだ?!


にしても
男性陣の
バトゥ・チンチンへの
愛着には
舌を巻かれてしまった。




なにかと
冗談のネタにされるバトゥ・チンチン

 
本来スパイスを擦るはずの
石皿に
唐辛子と一緒に
ばらまかれた
バトゥ・チンチン・・・


~インドネシアンの料理紹介16~

チンチン


 
バトゥ・チンチンつながりで。
茶色いドーナツのようものがチンチン。
味も大体ドーナツと一緒。
ドーナツよりも
さらに油っこい。














2015年8月15日土曜日

何よりも笑顔でいること

わたしには
完璧主義なところがあって


「あー、もっとうまくやれたのに...」
「わたしなんて、まだまだ...」


後悔や
力不足を感じて
すぐに顔に出たり
そういうオーラを出してしまう。


ここの先生達(生徒たちも?)は
私のそんな変化に
けっこう敏感だ。


すぐに気づく。


あるとき
学校で
お好み焼きを先生達に
振舞う約束をしていたのに
へまをして
つくれなかった。


(恩返しのチャンスだったのに!)
(あー、わたしってばか)


と自責の念にさいなまれるわたし。
すると
そばにいた先生が


「そんな浮かない顔しちゃダメだよ!Smile!(スマーィル!)」


と割と真剣な顔で
両手で自分のくちびるの両端を
くいっと持ち上げて言った。


そう。
ここでは
とりあえず幸せそうにしていれば
一応
全て上手く行くのだ。


だれも
他の先生を
しかったり
注意したりして
雰囲気を壊すようなこと
すすんでしない。


楽しい空気を保つのが一番!


そんな精神をぜひとも
身につけたい
わたしであった。


つまり
ちょっとした
力不足を感じたり
こうすればよかった!
ああすればいいのかな?
と迷ったり
悔やんだり
そういう感情に
ドボンしないこと。


小さいこと
いちいち気にしない。
深刻に考えない。
もっとシンプルに考えること。


それはつまり
どんなときでも
笑顔でいるのが
一番!
ということ。


すてきな笑顔で
ほとんどすべてのことが
一応帳消しになる。


だから
ここの人たちは
みんな
とびきりの笑顔を
持っているんだな。


~インドネシア食べ物紹介15~

ンペンペ

丸い謎の物体



中から卵登場!
卵を魚の練り物で包んで揚げる。
ドレッシングのような
甘酸っぱいソースとよく合う。





 



2015年8月12日水曜日

身体が丸いと心も丸い?

こちらの人たちは
おおらかだ。
細かいことは気にしない。

健康においても
それがいえる気がする。


長生きのために
食に気を遣おう
という意識があんまりなさそう。


それよりも
元気を注入するために
ばくばく食べよう!
という感じだ。


よく食べている人や
身体が丸っとした人たちは特に
みな元気で
おおらかで
フレンドリーな気がする。


先生たちは
持ち寄りの手作りブラウニーやケーキ
屋台で買った揚げドーナツ
果物や芋、揚げ煎餅、豆などの
おやつを暇があれば食べ
ある日の
わたしの机の上
シロップみたいに甘い豆乳
ドーナツ
葉っぱにくるまれたインドネシア版おにぎり


ドーナツがなくなったところに
インドネシア版おまんじゅう参上!


 

お昼はふつうに食べる。

ここで私
お昼ごはんを食べる。
この日は
お米、野菜スープにてんぷら。
先生達の昼ごはんは
学校に住んでいるお母さんが
つくっている。
 
あ、また新しいのが出てきた!
これは先生手作りのケーキ。

放課後、魚もごちそうになる!


別の日のわたしの机の上。
 
写真みたいに
歓迎の気持ちから
持ってきたお菓子や料理を
ほぼ毎回わたしの席に持ってきてくれる。


おかげで
いろんなインドネシアの食べ物を
知ることができた。


話をもどそう。


おやつや昼ごはんを食べつつ
気が向けば
昼下がりに
麺類や練り物といった
屋台飯をさらに食べる。

ということは2回目の昼ごはん?
いや、おやつ?




 会議のときも必ず
お菓子や軽食が数種類入った
お弁当をもらう。
会議中に
食べたかったら
つまんでね、ということだ。
すごく一般的な
会議中のお弁当。
水、葉を巻いた米orクレープのようなもの、揚げ物、プリン



この学校では
食事をおろそかにするなんて
ありえない!みたい。


職員室でごはんを
食べていたら
わたしを授業に呼びに来た生徒二人が
「先生、今食べてるね。また来よう。」
といって
声もかけずに
出て行ってしまうなんていうことも
あった。


まるで食べることが
生活の中心みたいだ。


先生達は
わたしが少しでも
暇すれば
時間に関係なく


「食べたい?」
「何を食べる?」
「◯◯をおごるよ!」
「これ、どうぞ」
と声をかけてくれる。


私は
好き嫌いがほとんどないのもあり
出されたものは
必ず口にしている。


感謝しつつ
「美味しい!」
と満足そうな表情をすれば
みんなと
すばらしいひとときを過ごせる。


それを繰り返していた結果・・・





インドネシアに来て
はじめの
二週間で
5キロも太ってしまった。
ありゃー


そのあと
これ以上太らないよう
必死の
努力をした。
そしてまあまあ成功した。
そのときのことも
近いうちに書くとしよう。





食べているときは
みんな幸せ。


だから
学校の職員室は
いつだって和やかだ。


たとえ
寿命が短くなっても
好きなもの食べながら
みんなと談笑していたほうが
食べることに
罪悪感を感じたり
我慢するよりも
幸せそう。


太ったら
心も丸くなって
いい人間になれるのかも。


とまで感じはじめていた
あの頃。


国が変われば
自分の考え方も変わるものだ。


もちろん
インドネシア人が
みんなこれほど
食事好き
おやつ好き
なのかというと
そういう訳でもない。


それでも
パートナーズの間で
「食べきれない量出されたとき
どうしてる?」
という話題が頻発する
程度には
よくある話なのだ。




~インドネシア料理紹介14~

サテ・アヤム


インドネシアの焼き鳥
肉は日本よりも小さく切る。
トロっとした
甘辛いピーナツソースを
たっぷりからめて
お米と一緒に召し上がれ。
美味しくて
1度に10本
ぺろっと食べてしまった。



2015年7月30日木曜日

おでかけは同伴つきで

インドネシアで生活していると
ひとりで出かけることがめっきり減る。


というよりも
一人で出かけるという概念があまりないというか
一人で出かけることが
あまりよしとされてないというか。


先生や生徒たちに
「昨日、○○に買い物に行った」といえば
たいてい
「誰と行ったの?」
ときかれる。


ただの日用品や
食料の買い足しにすぎず
しかも
アパートから10分くらいのモールである。


ふつう「誰と行ったの?」
という質問は
日本人からはあまり出てこない。


基本インドネシア人は
団体行動好きである。


下校するときも
先生たちや生徒に
「一緒に帰ろう」と誘われるし
先生の車で送ってもらうことも多い。


それで
5ヶ月間、
いつも誰かと一緒で
楽しかった。


のだが


一人で
出掛けたいときは
たいへんだった。


例えば
ジャカルタ(デポックから電車を使って1時間)へ
一人で行くのは
至難の業だった。


日本語の先生は
「デポックの外へ行くとき、
私に連絡します、いいですね?」
と私にいう。


しかし

これからジャカルタに行ってくる!

などと正直にいえば

「一人で?ダメよダメ。わたしも一緒に行くから。
ジャカルタで何がしたいの?」

といわれ、
付き添われるか


「一人で?ダメよダメ。そんなに行きたいなら
今度私と一緒に行きましょう。」

といつか(明日が明後日になったり一週間後になったりする)
に延期されるか

になるに違いない。


たった一人で
女の子で
しかも外国人の私が
ジャカルタ(電車で40分)に出掛けて行くことが
多くの先生や生徒たちには
にわかに信じられないのだ。

とんでもない!
危ない!
と。


ほうっておけずに
何か策を立てるに違いない。


それでも
延期されれば私が困るし
一緒に行けば相手に負担をかけてしまう。


もし押し切って
一人で行けば
心配されるし
理解できない(私達がいるのにどうしてひとりなの?)
と思われてしまう。


登校してから帰宅時まで
先生たちと
わきあいあい。
放課後も
「これから何をしたいですか?」
「どこへ行きたいですか?」
ときかれる。
幸せなんだけれど
一人でジャカルタへ行くのは
本当に難しかった。


それでも
数回は
こっそりお出かけに成功した。
(日本食スーパーやダイソーで
買いたい教材があったのだ)





~インドネシア料理紹介13~

ウラッ(プ)


ココナツの身を
すり鉢で擦ったスパイスと一緒に
油で炒める。
ゆであがった野菜とあえて出来上がり。
コクがあり、スパイシー。
繊維がたくさんとれて
いい感じ






2015年7月27日月曜日

先生は敬われる

生徒たち


休み時間
授業中
たいてい
わいわい
ガヤガヤしている。


彼らは
盛り上げ上手
フレンドリーで
好奇心旺盛。
子供っぽい。


けれど
気遣いや
思いやりがある。


先生に対しても優しい。


例をいくつかあげると


・よく贈り物をする

先生達に雑貨や果物、食べ物をくれる。
職員室や廊下、教室でも。

休み時間に卓球をしていたら、「先生、飲みたいですか?」と
水を買ってきてくれた。

家に実っているランブータンやマンゴスチンを
枝ごと持ってきてくれた。

朝職員室に入ると
日本語の先生の机に、
生徒たちお手製の料理が
並んでいた。

授業中、生徒にペンを借り、返そうとしたら
「先生にあげる」といわれた。


...と例を挙げるときりがない。


他の先生たちも
生徒たちから手製のブレスレットや
お菓子などをもらっていた。


わたしが外国人だから
余計にサービスしたくなるのかもしれないが
それでも
かなり頻繁だった。


・生徒が率先して雑務をする

教室に教材を運ぶ
スクリーンの機械をセットする
先生が座るイスを準備する

こういったことは
生徒がすすんでやってくれる。

むしろ
先生はしないほうがいい(?)みたいだ。
わたしが自分でやろうとすれば
「生徒がします。先生がすると疲れるから。」と
日本語の先生にいわれたりする。

先生の威厳を保つためかな?


・その他

学校生活の節々で
生徒達の優しさに癒される。

生徒たちと廊下でおしゃべり。
そんなとき
「先生すわって。疲れちゃうよ!」と
どんなにきつきつに座っていても
スペースをつくってくれる。

あいさつをすると
天使のような笑顔を見せてくれる。

授業中
すべらないように
みんなで盛り上げてくれる。


日本語の先生のむちゃぶりな
宿題や要求にこたえてくれる。
(例:○○<私>に日本語で質問しなさい)
「おねがい先生~、そんなこといわないで!」と
必死な表情で言うけれど
「できません」とはいわない。
文句もいわない。



とにかく
先生はたてて
敬わなくてはならない。
という教えが、
各人にインプットされているみたい。


高校によって
差はあるだろうけれど
似たような話は
他のパートナーズからもきく。



~インドネシア料理紹介12~

カンクン炒め


カンクンはクセがなく食べやすい。
唐辛子、にんにく、玉ねぎ、トマトと一緒に炒め
塩コショウであっさり味付け。
先生に作り方を教わった。



























2015年7月24日金曜日

インドネシアの乗り物

この間
日本でバスに乗っていた。


後部ドアを閉め忘れ
そのままバスが発車した。


ドアが開いていますよー。
ちょっとちょっと。


とつぎつぎに
声をかけるひとたち。


わたしはというと
ぽけーっとドアの向かい側の席に座っていた。


ドアを開けっぱなしのまま走るバス。


インドネシアでは
あまりに日常的な風景なので
すっかり驚かなくなってしまったのだ。


インドネシアの道路は
乗り合いバン、バス、バイク、タクシー、乗用車など
多様な乗り物が走っている


その中で
毎日学校へは
乗り合いバン(アンコット)で通う。


このアンコット
基本ドアは使わない仕様になっている


走っている、青い車とピンクの車。
ほら!ドアが開いたまま。
 
多いときには助手席に2人、後部座席に10人くらいが乗り込む。
ぎゅうぎゅう。

このバン、
とても優れもの。


好きな場所で乗りこむことができ
好きな場所で降りることができる。


運転手さんは
常に歩道に目を光らせている。


ちょっと視線を送ったり、
立ち止まってバンのほうをみつめていれば
よっぽど停まりにくい場所でない限り
停まってくれる。


このサービス精神が過剰なときもある。


歩道を歩いているだけで
クラクションを鳴らされ
乗るように催促されたりもするのだ。


それでも
おもしろい乗り物には相違ない。


いろんなルートを走るバンがあって
慣れれば
乗換えなどして
いろいろな場所へ行ける。


運転手のおじさんと
話が弾むこともある。


ドアがないから
乗り降りもスムーズかつスピーディ。


ドアのない入り口から見える景色は
鮮明で
吹き抜ける風を心地よく感じたりもする。


なにより
地元の人たちにまざって
生活できているのが
誇らしくて
うれしかった。

~インドネシアの料理紹介11~

ブーブル・スンスン



あまーい
ココナツミルクと赤砂糖のシロップに
白玉のような茶色い小さなもちがはいっている。
とにかく甘い







 

2015年7月6日月曜日

とても陽気なお国柄

なにかのテレビ番組で
インドネシアは世界で3番目に陽気な国と
ランキング付けされていたらしい。


学校にいると
先生達が
みんなでお互い
陽気になれるよう
声かけし合っているのがわかる。


...というか
わたしばかりいわれていたような。あちゃ。


"○○○(私の名まえ) jangan menangis"   泣いちゃダメよ。(泣いてなくてもいわれる)

"○○○ jangan marah"                                 怒っちゃだめよ。(怒ってなくてもいわれる)

"○○○ jangan lari"                                     走っちゃダメよ。(あとで転んじゃうからって)

"○○○ harus baik saja"            いつでも「元気」っていわなきゃ!(調子は?ときかれ、元                                    気じゃないです。といったとき)

"ayo ○○○ makan!"                                   さあ、食べて!(食べる=元気)

"makan dulu"                                           先に食べるのよ。(ごはんを前に作業してはいけない)

"○○○ smile."                スマイルね。(しかめ面したり、考えごとをしたりしていると)


"○○○ nyanyi!"               歌って!(そこにピアノがあると、手持ち無沙汰になると)

"○○○ jangan malu malu!"                      恥ずかしがらないで(ほんとによくいわれる。)


命令形が多いけれど
別にしかられているわけではない。


泣いちゃダメよ。は
ともかく


怒ったことはない。
(インドネシアで怒るのはご法度)


でもそういわれたのは
わたしが
こわい顔でもしていたのだろうか…はて。


みんな軽い声がけみたいなものだ。


この声かけには
学校を
すてきな雰囲気に保つ
エッセンスが
詰まっている
気がする。


元気よく
みんなで
食べて、歌って、笑う。


急がず
あせらず
仕事する。


恥ずかしがらず
自分ができることをして
まわりを楽しませる。


だから
職員室は
いつも
楽しい場所なんだ。


~インドネシア料理紹介10~

スブラッ(ク)


調理前のマカロニとクルプック(せんべい)を
多めの油で炒める。
唐辛子の粉と調味料で味付けし完成。
写真は屋台で買ったもの。
あまりの辛さに一口で断念。
ふにゃふにゃしたせんべいの食感は
なかなか好みなんだけどなあ